ライフネット生命の出口代表取締役会長兼CEOの話を聞いて

2014年02月16日

私は公認会計士・税理士の資格の他にFPの資格の一つであるAFPの資格を有しています。
SG滋賀に昨年の12月から正式に入会しているのですが、先日の2月の定例会においてライフネット生命の出口代表取締役会長兼CEOの講演がありました。
出口会長の講演内容で興味が引かれる部分がありましたのでここで講演内容の一部をアップしたいと思います。

生命保険の将来として、少子高齢化及び1940年体制からの脱却という2つの前提において話を進められていました。
少子高齢化についは、出口さんの講演以外にも様々なところで話を聞いていました。企業にとっては日本国内において既存のターゲット層の需要が減っていくことを意味します。
 このブログで詳しく取り上げたいのは、1940年体制からの脱却のほうです。
 1940年体制とは護送船団方式に代表される大蔵省の一元指導の体制のことです。生命保険会社にとっては、保険料も商品も原則同一だったため、商品を比較しようという発生がそもそも生じなくなり、数は力であるという信奉が生まれていくという帰結になってしまったということです。
 これが、1995年に保険業法が改正され、生命保険が自由化になると、保険の商品も自由になり、保険料も自由化になった結果、同一商品では保険料だけの差別化となるため、商品自体を複雑化していくことになります。しかし、その保険商品を説明できるだけの人材がいなかったために、説明不足に陥りその結果として保険の不払い問題が起こったのではないかという説明でした。
 このことは、商品を複雑にして単なる差別化から脱することはいいのですが、その複雑化した商品を売るためにはその売るための能力も求められてくるということです。

 また、既存の環境が変わっていく中で、それでも価値観の変化が十分図れていないのが現状ではないのか、このような話をされていました。

 これは、会計の世界にもいえることだと思います。
 高度成長期が終わり、売上だけを求めるのでなく、利益を考えて経営していくことが求められているはずなのに、いまだに記帳代行をたのみ、利益の把握を勘だけでしている経営者が多いということは環境変化において頭でわかっていても本当には行動にまでは移せていない経営者が多いということなのではないかと思います。

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Posted by 山本公認会計士・税理士事務所 at 18:09 │Comments( 0 ) 雑談
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