会計の重要性について

2014年02月04日

 会計は法人税の所得の計算を行うに当たっても、資金繰りを行うに当たってもそのベースは会計という事になります。ということは企業にとっても会計はベースになるものであるため、企業自らが会計の処理を行うことが必要になります。
 会計はまた、経営計画を作成する上でもベースになります。会計帳簿を適時に作成することにより、会社の現状を把握でき、その把握した現状をもとに将来の設計図たる経営計画を作成することが出来るのです。やはり、会計は経営計画を作成する上でも必要な基礎となるのです。
 このように考えると、会計の重要性ということがわかってくると思いますが、費用削減の観点、また会計に関する必要知識を身につけるのが難しいからか、会計に関して会計事務所なりに業務委託をしようとする企業が多く見られるのも事実です。しかしながら、経営を行っていく上で会社の基礎的な情報である会計を自らが保存せず外部に委託するというのは経営を行っていく上では問題ではないでしょうか?やはり、会計帳簿は自ら作成し、しかも適時に作成することで常に会社の現状を把握できるようにすることが必要だと考えます。
 そうすることで、仮に資金が必要になった時にもその時点での会社の現状を金融機関に説明することが出来ることになり、資金調達に要する時間を短縮することが出来るようになるかもしれません。そもそも、会計帳簿を常に作成することで会社の現状が適時に把握することが可能となり将来に向けて打つ手が適時に判断できることになると思います。
 会社が適時に会社の情報を把握するためには、会社自らが経理処理をする必要があることがわかって頂けたと思います。それでは、顧問税理士の役割はどこに出てくるかというと、会社の経理処理が適切になされているかどうかということの社外からのチェック機能を受け持つことになると考えて頂ければいいと思います。そのチェックも、やはり年一回のチェックではない定期的なチェックが必要になると思いますので、毎月の訪問が必要になるものと思います。会社で業務をすべて行い会計上のチェックも社内で行えるというのは、経理部に税理士がいるような大きな企業でしかないと思いますので、通常の中小企業においては定期的な顧問税理士の会計帳簿によりチェックが求められてくるのではないでしょうか?
 私としても、企業様との付き合いはこのような関係を築きたいと思っています。

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Posted by 山本公認会計士・税理士事務所 at 08:55 │Comments( 0 ) 会計 経営
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