変動損益計算書の考え方

2014年01月30日

今日は一日雨です

今日も変動損益計算書の解説を続けていきます。

改めて記載しますが、変動損益計算書は

売上-変動費=限界利益
限界利益-固定費=経常利益

であらわされます。

すなわち、
経常利益=売上高-変動費-固定費
であらわされます。

逆に言えば、経常利益をアップさせるには、売上を拡大させるか、限界利益率を向上させるか、固定費の見直しをすればいいことになります。

売上をアップさせるのには、大きく分けて2つあります。すなわち、販売数量、すなわち顧客数をアップさせるか、顧客1件当たりの売上をあげるかということです。
限界利益率を上げるには、売上単価をアップさせるか、変動比率をダウンさせるか、限界利益率の高い商品の売り上げ割合を増やすことなどによる販売ミックスを改善することが考えられます。
固定費の見直しにおいては、不要資産の売却や交通費、交際費、広告費の見直しや予算もしくは前年度実績を上回っている経費の削減などが考えられます。また、あまりお勧めしないのですが、人件費の見直しも含まれてくると思います。
ただ、人件費の見直しについては、企業の活力のもとが人であることを考えると容易に人件費の見直しに手をつけるべきではないのかもしれません。

変動損益計算書の考え方は、利益計画を立てる上で目標利益に対する対策を考える上でも基礎になる考え方ですので、是非とも理解して頂きたいと思います。




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Posted by 山本公認会計士・税理士事務所 at 16:36 │Comments( 0 ) 会計 経営
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